https://news.yahoo.co.jp/byline/yoneshigekatsuhiro/20180123-00080794/
小池知事支持率は46%に大幅回復もダメージ残る
先週末時点で小池百合子知事を「強く支持する」「どちらかと言えば支持する」と答えた人の合計は45.8%となった。
10月半ばの衆院選投票1週間前の調査時点で34.0%だった支持率は約12ポイントの大幅回復となっている。「全く支持しない」「どちらかと言えば支持しない」と答えた人の合計は45.5%で、10月半ばの不支持率(58.6%)から約13ポイント減った。
希望の党の大敗後党運営から距離を置き、報道での露出が減じた間に衆院選で失った支持率を一定程度回復した格好だ。

しかし、内訳を見ると、支持基盤の脆弱さやダメージの大きさが浮き彫りになってくる。知事の支持率45.8%のうち「強く支持する」と答えた層は9.4%に留まっており、
10月半ばの衆院選直前と同水準で変わっていない。支持率の回復は「どちらかと言えば支持する」と答えた弱い支持層が約14ポイント増えたことによるものだ。

国政における政党支持層別に内訳を見ると、そのダメージの大きさがより際立つ。小池知事を支持しないとする人は自民党支持層の過半に加えて、立憲民主党・共産党支持層のそれぞれ約6割を占めている。
3ヶ月前の都議選直前の時点では、自民党支持層の半分弱と他の全ての政党支持層での過半を超える支持があったことを踏まえると、希望の党の「野党色」で自民支持層が離れ、
「保守色」で野党支持層が離れたと推測できる。希望の党が民進党と事実上合流することになり、その過程で大きな混乱が報じられた結果、支持率を急速に落とした経緯は従前の情勢記事で紹介した通りだ。
現在の支持構成は、その傷跡をまだ生々しく残しているとも言えよう。

今回の世論調査では、国政だけでなく「都政」においてどの政党・会派を支持するかについても聞いた。その結果、昨年7月の都議選で第1党となった都民ファーストの会の支持率は8.1%で、自民党(17.8%)、立憲民主党(8.9%)に続く3位に甘んじている。