<連合>神津会長が著書 民進・希望 合流の内幕明かす
2/20(火) 8:30配信

 ◇当初は「二重党籍」構想

 連合の神津里季生会長の著書「神津式 労働問題のレッスン」(毎日新聞出版)が20日発売される。昨年の衆院解散直前の9月26日夜、民進党の前原誠司代表(当時)と希望の党の小池百合子代表(同)による合流協議に同席した経緯などを明かした。
当初は合流希望者が「二重党籍」のまま希望の公認を得る構想だったという。

 「サンデー毎日」の連載コラム「暮らしの底上げ」書籍化に際し、心境や野党再編の経緯を書き下ろした。

 協議に同席した理由について「普通なら間接的に進めた」としつつ「一刻を争う状況で直接アプローチせざるを得なかった」と説明。「会談の大半はその点(二重党籍)に費やされた。
この時点では前原氏が押しきっていた」と明かした。前原氏は当初、自由党の小沢一郎共同代表も同席予定だと伝えてきたという。

 その後の「合流の際は民進を離党」との決定を受けて直談判した場面も紹介。
神津氏が「無所属で出ざるを得ない方を救うためにも民進党の名で選挙に出られるようにしてください」と迫ると、前原氏は「決定を変えろというのは私に辞めろと言っているのと同じ」と気色ばんだという。【影山哲也】