統一選、3党連携課題 立憲道連大会 希望道連代表招かず
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立憲民主党道連が21日の結党大会で正式にスタートを切った。道内で衆院議員8人を擁する野党の中心的存在として、来年の統一選や参院選に向けて候補者擁立作業を加速させていく。
ただ、大会には昨年の衆院選で分裂した希望の党道連代表を招かず、立憲民主、民進、希望の旧民進勢力の連携には課題も残った。

民進系会派に所属する道議の7割に当たる17人が立憲民主に移籍した。2週間前の民進党道連大会に出席した後に移ってきた議員もおり、道連幹部によると、さらに数人が入党する見通し。市町議を含めた地方議員は83人に上り、一大勢力として存在感を示した。

ただ約300人の出席者の中に希望の党道連の松木謙公代表の姿はなかった。民進党道連や社民党道連の代表者のほか、野党共闘を実現させた市民団体代表の上田文雄前札幌市長が壇上に座ったのとは対照的だ。

支援団体の連合北海道は、立憲民主、民進、希望の3党に北海道農民政治力会議を加えた「旧民進系5者」で、知事選、参院選の候補者を選ぶ方針。
大会直前まで松木氏を招くように再三要請したが、立憲民主党道連幹部は「中央で希望と距離を置く以上、北海道だけが距離を縮めるわけにいかない」と、最後まで首を縦に振らなかった。

民進党道連幹部は「立憲民主だけで主導権を握るつもりだ」と強く反発。連合北海道の出村良平会長も大会でのあいさつで「政権交代には組織を大きくすることが必要だ」と連携を強化するよう注文を付けた。

立憲民主党は、衆院議員がいない道2区(札幌市北区の一部、東区)、7区(釧路、根室管内)、9区(胆振、日高管内)、12区(オホーツク、宗谷管内)で総支部結成が間に合わず、民進党の総支部とまだら模様をつくる。

統一地方選は市町村議選、道議選、知事選それぞれの候補が連携し合い、互いの票を上積みする戦略が不可欠とされるだけに不安を残した。

道連幹事長に起用された市橋修治道議(後志管内)は2週間前まで民進党道連の幹事長。同じく民進党道連役員を辞め、立憲民主党道連に名を連ねた道議も多く「看板の掛けかえにすぎない」との声もある。