改憲、安倍首相もくろみ外れる=議論停滞、年内発議は困難 不可能な情勢に 時事通信

憲法改正の本格的議論は今国会で行われておらず、延長国会でも進まない公算が大きい。

 相次ぐ政権の不祥事で主要野党が対決姿勢を強め、改憲に慎重な公明党も議論に及び腰のためだ。今国会での進展を狙った安倍晋三首相のもくろみは外れ、年内の国会発議も困難との見方が広がりつつある。

立憲民主、国民民主両党は与党による「働き方改革」関連法案やカジノを中核とする統合型リゾート(IR)実施法案の採決強行などで態度を硬化。
立憲、国民両党は21日の審査会幹事懇談会を欠席し、立憲幹部は「強引にやれるならやってみろ」と与党をけん制した

公明党は国民投票法改正案について、改憲論議につなげたくないのが本音。公明幹部は「野党が反対すれば改正案の審議にすら入れない。改憲は甘くない」とほくそ笑んだ。

来年は統一地方選や参院選、天皇陛下退位などの大型行事が控えているため、首相には、年内の国会発議を目指して今国会で議論を加速させる狙いがあった。

 首相の思惑通りに進んでいない状況に、自民党の閣僚経験者は「年内発議なんてもう無理だ」と冷ややかに語った。 

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