親から国会に出ろと説教された玉木

 「少し事情が変わった」

 立憲民主党の福山哲郎幹事長は5日の読売テレビ番組でこう語り、柳瀬氏の国会
招致をきっかけに審議に復帰する方針を示唆した。与野党国対委員長と大島理森
衆院議長らによる国会正常化に向けた調整が7日にも行われるとの見通しも
示した。
 柳瀬氏の国会招致は今月中旬に行われる方向だ。審議拒否という野党の圧力が
招致につながった側面は確かにある。とはいえ、国会議員の「本業」である国会
審議を拒み続けた戦術への批判は野党議員の支援者にも根強い。

 「地元や親からも言われる。『そろそろ(国会に)出たほうがいい』と…」

 希望の党の玉木雄一郎代表は3日のインターネット番組でこう明かした。連休
明けに民進党と結成する新党「国民民主党」の方向性に関しては「原則、審議拒否
はしない。審議に出ていって、おかしいことはおかしいと言う」と断言した。
 玉木氏が公然と戦術の誤りを認めたのも無理はない。日経新聞の先月末の世論
調査では、審議拒否が「適切でない」との回答は64%で、「適切だ」の25%を
大きく上回った。加計問題などで「首相に責任がある」は72%に達しており、
一連の不祥事に批判的な人にも審議拒否路線が支持されていないことが分かる。
 立憲民主党からは「地元で批判は聞かない。『文書や答弁がでたらめだから審議
できない』と説明すれば伝わる」(中堅)といった強弁も聞かれるが、現実はなか
なか厳しいようだ。
https://www.sankei.com/politics/news/180505/plt1805050014-n1.html