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日本社会には野党は存在しえない 2014年12月16日

選挙における最大のレッスンは、日本には野党は存在しえない、ということだ。
公明党は明示的に与党だが、かつての55年体制の社会党も、野党という名の与党であり、
既存の権力の枠組みに組み込まれていた。単に、権力を狙わない脇役に徹した与党だったのだ。
だから、今後も、野党は存在しえない。

野党になった瞬間に、その政党は終わる。
それを一番よく知っていたのは自民党だ。
民主党による政権交代が起こった時、自民党が恐れたのは、野党時代が続くことだ。
自民党は与党であり、野党ではありえない。
地方組織、事務組織、すべての組織が与党であることを前提に組み立てられており、
野党であることに耐えられないからだ。

『選挙を繰り返せば、自民党が必ず浮上してくる』

なぜなら、自民党だけが組織的な選挙戦を戦えるからだ。
政党の中で、組織として体をなしているのは、公明党と共産党を除けば、自民党しかないからだ。
ほかの政党は、すべて、都市部の世論、という政治の素人の気まぐれのムードに
依存することでしか、勝てないからだ。

風がない場合には、ボランティア的な、いわゆる勝手連に依存するしかなく、
個別にこれで勝利する逸材もいるが、広がりはなく、この力も一時的、その場しのぎであり、
ある意味、一度勝ってしまうと、むしろこれで勝ち続けるのは難しくなる。
一部、なんらかの背景を下に、個人商店として当選を続けられる場合もあるが、
それでは、政党としての広がりが持てず、組織的な勢力になりえない。
だから、政権をとることはできないのだ。