米韓演習「中止の意向」、韓国に事前連絡なし 米朝会談
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180613-00000118-asahi-int

 北朝鮮の朝鮮中央通信は13日、トランプ米大統領が12日の米朝首脳会談で金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長に、米朝間で非核化に向けた交渉が続いている間は米韓合同軍事演習の中止に「理解を示した」と伝えた。
日本を含む東アジアの安全保障にかかわる議題だが、北朝鮮の主張に譲歩した。韓国政府には事前に伝えられていなかった模様だ。トランプ氏も首脳会談後の会見で中止を示唆しており、8月に行う米韓合同演習が実施されない可能性もある。

 同通信によれば、正恩氏が12日の米朝首脳会談で「相手を敵視する軍事行動の中止」を提起。
これを受け、トランプ氏が「(北朝鮮と)対話が行われる間、米韓合同軍事演習を中止し、北朝鮮に対する安全保障を提供する」との意向を示したという。

 会談を終えたトランプ氏は13日早朝、ワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地に到着。
「長い旅だったが、大統領に就任して以来、誰もが今まで以上に安全を感じている。北朝鮮の核の脅威はもはやなくなった」とツイートした。

 トランプ氏は首脳会談後に行った12日の記者会見で、米韓軍事演習を「挑発的」と表現し、北朝鮮と交渉をしている間は、軍事演習を中止する意向を示唆していた。
韓国の軍事関係筋によれば、韓国政府はトランプ氏の中止の意向は事前に知らされていなかったという。
韓国国防省は13日、「トランプ氏の発言の正確な意味と意図の把握が必要だ」とのコメントを出した。

朝日新聞社