石破茂「小沢さんは尊敬してたんだが、最近の小沢さん見ると落ちぶれたなと思うガッカリ」

自民党総裁選は現職の安倍晋三首相と石破茂元幹事長との一騎討ちとなる。

──逆風の中、石破包囲網となっても、自民党総裁選に出たのは?

「自分の保身のためだったら、出ないほうが楽でしょう。こんなに無茶苦茶、言われないし、肉体的、精神的にしんどいこともないでしょう。 だけど、誰も何にも言わないのは自民党のためにもならないし、日本国のためにもならない。
国会議員20人の推薦を集めないと、総裁選には出馬できないわけですね。
どんなに意欲があっても。私には『水月会』(石破派)のみなさんを中心として、参議院平成研究会、ほかにも、心ある人20人以上が応援して下さっているわけです。それなのに、出ないなんていう選択肢はない

──石破さんが安倍首相を批判したことに対して、参院の竹下派を率いる吉田博美・参院幹事長からクレームがあったとか、なかったとかいう報道があります。

「伺ったことはありません」

──小泉純一郎元首相や進次郎議員が石破さんを支持するのではないかという見方もありますが。

「それは私があれこれ申し上げる立場にはありません。小泉元総理は多面性のある方で一事をもって語ることはできないだろうと思っています」

──防衛相時代、石破さんと女性秘書との関係が噂されました。

「防衛大臣当時、防衛省改革を手掛けて、現状維持派の人たちから恨みをいっぱい買ったことがあります。
ある大学教授から『あなたは副長官を辞める時には、自衛隊を嫌いになっている。
自衛隊のためにと、やればやるほど嫌われて、いろんな怪情報が出て、あなたは嫌な思いをするだろう』と言われたことがありました
防衛省・自衛隊に限らず、陰湿な文化はあるのだろうと思います。変えたいなと思いますけど」

──ご友人の片山善博元鳥取県知事は『よく出た』とおっしゃってました。
「損なほうに賭ける性分なんでしょうかね。正しいことを正しいと言うために政治家をやっているんで、自分の保身のためだったら、こんな仕事やっちゃいかんですよ」

──93年、自民党を離党し、新生党と新進党に参加し、97年に自民党に復党なさいました。それが自民党内ではマイナスになっているという指摘もあります。

「私たちは若かったせいもあるけどね。昭和61年当選組で、当選3回になっていたけど、3分の2は自民党を出ましたからね」

──二階俊博・自民党幹事長も自民党を離党し、戻られていますね。

『自民党を出たじゃないか』とか、『おめおめ、戻ってきやがって』とか言われたし、落選した人も一杯います。あの当時、小沢一郎自由党代表こそが真の保守だって、私たちは思ったんだよね
引き継いでいるのは小沢さんだと、信じたんだよね。 だから、それが違ったと気づいた時のショックはものすごく大きかった。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180826-00000003-sasahi-pol&;p=1