菅義偉は「首相の器」にあらず
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表の議論で勝負した経験がないから、記者会見は紋切り型に
「全く問題ない」
「指摘は全く当たらない」
 と切り捨てるばかり。説明能力が絶望的に欠けている。元首相の一人は一笑に付した。
「いくら他に能力があっても表情が暗すぎる。第一、話に中身がない。あれじゃ、首相は無理」
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 今や「官製ネット通販」と化した「ふるさと納税」制度は、第一次安倍政権の菅総務相が創設した代表的業績の一つである。
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 制度の欠陥は創設時から指摘されていたが、当時の総務省自治税務局長は異論を挟んだら、菅氏に疎まれて次官候補
の本命から外され、退官に追い込まれた。
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 14年末、減税額倍増や手続き簡素化を指示した菅氏に、時の自治税務局長も苦言を呈したら、
「俺は分かって言ってるんだ。つべこべ言わずにやれ」
 と一喝され、次の人事で本省から姿を消した。財務省出身の官房長官秘書官は「おかしい」と思いながら黙っていたら、
次の人事で本省の官房長に栄転した。
 これでは霞が関からまともな政策が提案されるはずもない。…(略)…
 携帯電話料金の4割引き下げ、外国人労働者受け入れ枠拡大など菅氏は「劇薬」をぶち上げては剛腕で推進する。
経済効果を上回る社会全体へのマイナス面が指摘されても、手当ては後回しで見切り発車してしまうのが常だ。
「政策の勘が悪い。一つボタンを押せば、多方面に意外な影響が出ることへの想像力がない。人事や利権に通じていても、
自治体の首長や業界所轄の大臣経験がないから、政策の体系的理解や社会的広がりが分からない」(財務、総務両省の
次官級経験者たち)