安倍首相、業界票固め着々=党員の4割相当、石破陣営危機感―自民総裁選
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 9月の自民党総裁選で、安倍晋三首相が党員の約4割を占める業界団体の票固めを着々と進めている。

 首相官邸に団体幹部を招き、地方視察でも関連企業を回って支持獲得に余念がない。石破茂元幹事長に近いとみられた団体にも触手を伸ばしており、石破陣営は危機感を強めている。

 首相は30日、津市の農園でトマトの自動収穫ロボットなどを視察。農業団体を意識しつつ「農業の生産性向上は非常に大事だ」と述べ、政府としても支援する考えを示した。

 首相は28日に官邸で日本歯科医師連盟の高橋英登会長、29日には全国建設業協同組合連合会政治連盟の青柳剛会長と会談。
青柳氏は連盟の要望書を手渡し、3選への支持を伝達した。高橋氏も支援する考えを伝えたもようだ。

 自民党員約107万人のうち、業界団体は40万人余りで全体の4割近い。2012年総裁選の党員票で石破氏に惨敗した首相は、今回は早い段階から業界団体対策にも注力。
陣営幹部は「権力に寄り添いたいのが団体だ。首相が8割取れる」と自信を見せる。