「保守派」「ネット右翼」の中には、「確かに佐喜眞氏は負けた。だが若者に限ってみると、”ネットのちから”が奏功して佐喜眞氏がリードしていた」という、「俗流若者論」ともいうべき根拠のないデマというべき理屈が一斉に繁茂している状況だ。

沖縄の若者たちの約8割がネトウヨに毒されている。その結果、沖縄の若者は「玉城デニー氏が当選すると沖縄は中国に乗っ取られる」と思っている、と判決する―。というものだ。

実際の世代別投票率を勘案すると、若者(20〜39歳)のそれは、全投票者の1/4に満たない23.6%である。

 さらにその若者の投票先を解剖すると、デニー氏、佐喜眞氏が完全に拮抗している状態であり、まして前述した「沖縄の若者たちの約8割がネトウヨに毒されている=佐喜眞氏に投票」などと云う事実は全くない。

繰り返すように、筆者は沖縄県知事選挙の現地取材を通じて、佐喜眞候補の敗因の一つとして、主に在沖縄のネット右翼活動家とSNSなどでの
「佐喜眞氏応援、玉城デニー氏攻撃」が却って佐喜眞氏へのネガティブイメージを醸成したのではないか、と判決した。

沖縄の若者を馬鹿にし過ぎ!冷静にデマを見抜く若者有権者の判断
彼らはネットに慣れ親しんでいるからと言って、「ネットDE真実」をそのまま受け入れているのではない。至って冷静に、コモンセンス(常識)で以て事の善悪を判断しているといえる

インターネットとネット右翼、あるいはそれを包摂する形で行われる俗流若者論は、
ただ漠とした印象だけを以て「若者は右傾化している」
「若者はネットだけで価値判断を決めている」「若者は保守的になっている」「若者はネットのデマを信じている」などと早計しては、全てが間違うことになると筆者は断言する。
https://news.yahoo.co.jp/byline/furuyatsunehira/20181003-00099125/
VIPQ2_EXTDAT: none:default:1000:512:----: EXT was configured