安倍外交に懐疑的な見方強まる、アジア首脳会議前に−米ピュー調査
Isabel Reynolds
2018年11月13日 8:03 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-11-12/PI2N976JTSEV01
日本人有権者の安倍外交への信頼度はこの10年余で最も低い
世界の指導者で日本人に最も信頼感が高いのはメルケル独首相
                 
  調査は日本人1016人を対象に5月と6月に実施された。国際問題への安倍首相の対応に
ついて、調査対象者となった日本人有権者の50%は、ほとんどあるいは全く信頼していないと
回答し、この10年余りで最も高い水準に達した。ある程度あるいはかなり信頼しているとの回
答は48%だった。  
  安倍首相はトランプ米大統領と個人的な信頼関係の構築や日米同盟の強化に取り組ん
でいるが、貿易制裁への脅しを繰り返し受けている。ロシアのプーチン大統領には秋波を送って
いるが、領土問題で進展は見られていない。一方、2012年の第2次政権発足以降、中国
との著しい関係改善など幾つかの成果を上げた。

 安倍首相に対する信頼感は、米国やオーストラリア、フィリピンといった幾つかの国でこれより
高いが、韓国では極端に低い。
  調査では日本国民の65%がドイツのメルケル首相を最も信頼できる世界のリーダーとみて
いる。対照的にトランプ大統領の外交政策を信頼しているのはわずか30%で、米国は政策
判断に際して日本の国益をほとんど、あるいは全く考慮していないとの回答は71%に及んだ。
原題:Abe’s Foreign Policy Faces Doubt in Japan Ahead of Asia Summits(抜粋