参院選1人区1本化加速、志位委員長が枝野代表と合意。
日本共産党の志位和夫委員長は26日、国会内で立憲民主党の枝野幸男代表と会談し、安倍政権打倒を目指す野党連携の強化で話し合いました。
(1)今夏の参院選で32ある1人区で野党一本化にむけた協議を加速し、連休明けの早い時期に決着をめざすこと。
(2)その上で、早期の解散・総選挙に備えて、衆議院小選挙区で与野党が競り合っている選挙区を中心に一本化の協議を開始すること―で合意しました。

会談の冒頭、志位氏は、野党第1党である立憲民主党の枝野氏から会談の呼びかけがあったことに「歓迎します」と表明しました。
志位氏は合意にもとづいて野党一本化の協議を進めるにあたっての日本共産党としての原則的立場について4点を提案しました。
・第1は、一本化にあたってはお互いに譲るべきは譲り一方的対応を求めることはしないことです。
志位氏は2016年の参院選17年の総選挙で共産党が一方的に候補者を降ろす対応をしたことについて、「これは、それぞれの選挙の事情のもとで良かったと考えていますが、選挙の協力は本来、相互的なものです」と語りました。
・第2は、単なる一本化にとどまらず、みんなで応援して、勝利を目指すことです。
「ある党の候補者で一本化した場合、一本化で終わりにしないで、その候補者を勝利させるために、みんなで応援して選挙をたたかうということです」と述べました。
・第3は、政党間で政策協議を加速させ共通政策をつくることです。志位氏は「すでに政党間の政策協議が始まっているが、これを加速させ政党間で共通政策をつくることが大切だ」と強調しました。
・第4は、政権問題での前向きの合意を目指すことです。
志位氏は「総選挙での協力ということに踏み出すと、いよいよ政権問題での野党間の合意が必要になってくると思う。共産党は3年前に、国民連合政府を提唱しこれを発展させた野党連合政権の構想を出しています。前向きの合意が必要になってくる」と語りました。

枝野代表は志位氏の4点の提案について「真摯(しんし)に受け止めて、今後協議していきたい」と表明しました。
会談には日本共産党の小池晃書記局長と立憲民主党の福山哲郎幹事長が同席しました。