立憲が国民に「刺客」=官邸参戦で対立激化−静岡【注目区を行く】

 国民参院幹事長の榛葉賀津也に対して立憲が「刺客」を放った背景には、国会対応での路線対立がある。
 榛葉は自民参院幹部とゴルフや酒席を共にして親交を深め、
重要法案の審議日程や委員会人事を「あうんの呼吸」(自民関係者)で決めてきたとされる。

◇「ほぼ自民」
 苦境に陥った榛葉に思わぬ強力な援軍が現れた。自民県連関係者は「官邸が榛葉にてこ入れしている」と声をひそめる。
複数の関係者によると、榛葉と親しかった官房長官菅義偉が企業や公明の支持母体・創価学会に榛葉支持を働き掛けたという。
 徳川陣営も察知しており、関係者は「山が動いた。公明が怪しい動きをしている」と警戒を強めている。

 憲法改正に意欲を燃やす安倍は、参院選後も自公や日本維新の会などの改憲勢力で発議に必要な3分の2を維持することが難しいと認めている。
 このため、新たな改憲勢力を求めており、与野党から異口同音に「ほぼ自民」と呼ばれる榛葉は格好のターゲットと映っているとみられる。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190712-00000021-jij-pol