参院選 「れいわ新選組」に野党から連携模索の声
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20190723-00000005-ann-pol

 21日に投開票された参議院議員選挙で、
山本太郎代表率いる「れいわ新選組」が2議席を獲得した勢いを受け、野党から連携を模索する声が相次ぎました。

 国民民主党・玉木代表:「早いうちに一度お話をさせて頂きたい。まずは、お話をしてコミュニケーションを深めたい」
 共産党・志位委員長:「ともに手を携えて、良い日本を作るために力を合わせていきたいというのが私たちの願い」
 また、立憲民主党の福山幹事長は「政権の批判票をれいわが受け止めた。国会でどういう活動をするか注視したい」と述べました。
今後、野党としてどのように連携していくのかが注目されます。


社説:野党の共闘  骨太の対立軸が必要だ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190723-00000005-kyt-l26

 参院選に向けては当初、立憲民主党と国民民主党がそれぞれ独自候補を擁立するなどしたため、
全1人区での一本化決定は6月上旬にまでずれ込んだ。その後の互いの選挙支援も、
「推薦」より関与度の低い「支持」にとどめるなど十分な体制だったとは言い難い。
 有権者の心に響く政策の旗を打ち立てることもできなかった。

 参院選では政治団体「れいわ新選組」が初挑戦で比例2議席を獲得した。
連帯を通じて権力構造を変えると訴え、難病患者と障害者を擁立するなど、
従来の政党では考えもつかないような戦略が有権者の目を引いたといえる。
訴えの是非とは別に、こうした現実を既存の野党も軽視してはなるまい。
 「安倍1強」長期化の要因の一端は、対抗勢力になれない野党にもある。
次期衆院選に向けて、骨太の対立軸を打ち出すべきだ。
 場合によっては野党再編も念頭に、共闘のあり方を深化させていく必要がある。


社説 [参院選 全国では] 国会にも多様性の波が
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190723-00448915-okinawat-oki

 今回の参院選は全国的に見れば、政治の閉塞(へいそく)感が漂う選挙だった。
論戦は最後までかみ合わず、投票率は5割を切った。

 そんな中で特徴的だったのは「多様性を尊重する社会」への新たな息吹が感じられたことだ。

 山本太郎代表率いる「れいわ新選組」は4月に組織を立ち上げたばかりなのに、
消費税廃止などの政策で「台風の目」となり、比例区で2議席を獲得した。

 当選したのは、難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」患者の船後靖彦さんと、重度障がい者の木村英子さん。

 当事者が国会で障がい者政策の議論に加わり、
さらに議員活動を通して現場の声を国政に反映させることは、大きなインパクトを持つ。

 多様性を尊重し未来を切り開こうとの訴えが、有権者の心をつかんだといえる。
議員の世襲化が進む中にあって、社会の多様性を国会に反映させることは重要だ。

 国会に吹いた新しい風は、政権交代の期待が薄らいでいることの表れでもある。
れいわの躍進が示すのは、多様な声を吸い上げてこなかった既成政党に対する不信だ

 次期衆院選に向けて、野党が新興政治勢力とどのように連携するか。
野党がバラバラでは政権を追い込むような戦いは望めない。