九州「太陽光で発電しすぎ問題」とは何なのか
せっかくの再エネ発電を無駄にしない秘策
西脇 文男 : 武蔵野大学客員教授
https://toyokeizai.net/articles/-/244405
2018/10/24 10:00

九州電力は10月13・14日、20・21日の週末2週連続で、一部の太陽光発電の一時停止を求める「出力制御」(出力抑制)を実施した。
離島以外での出力制御は全国初となる。

これらの日の九州は晴天。
太陽光発電が増える一方で、気温低下で電力需要は伸びない見通しだった。
電力が余って供給が不安定になり、大規模停電につながるのを防ぐため出力制御に踏み切ったのだ。

このように太陽光発電など再生可能エネルギー発電の弱点は、天候次第で発電量が大きく変動する不安定性だ。
再エネ先進国ドイツでは、その対策として、電気を水素(またはメタン)ガスに変えて貯蔵するP2G(Power to Gas)の活用が始まっている。