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《誤ったことを書いたので訂正します》

まず国債の利払いは償還時に行われるので国債発行時とは時期が大きくずれます。それで、日銀の利息受取益は、購入時期がばらばらの国債によるものになります。

第4 量的・質的金融緩和等の日本銀行の財務への影響について | 第4章 | 平成29年度決算検査報告 | 会計検査院
http://report.jbaudit.go.jp/org/h29/2017-h29-0905-0.htm

の「図10 長期国債利息の状況」https://i.imgur.com/pFZOzKN.jpg を見ると、長期国債利息=受取利息+利息調整損益 となっていて、利息調整損なるものが引き算されています。つまり、政府から受け取った利息が、そのままは、日銀の利益にはなりません。

この利息調整損益とは何かというと、

(注9) 償却原価法に基づく利息調整損益  償却原価法では、保有長期国債の貸借対照表価額及び長期国債利息は、それぞれ、保有長期国債の取得原価と額面金額との差額を取得年度以降償還期限に至るまで毎期均等に加減して算定することとなっており、
この場合の取得原価が額面金額を上回る部分が利息調整損、下回る部分が利息調整益となる。

と説明されています。要するに、債権市場で国債を額面より高い価格で買い取ると損が発生し、安く買えば益が発生します。そして益は正数、損は負数で表します。その他に平均化の操作もします。

量的・質的金融緩和による損が増えていて、いわゆる必要経費がかなり大きく、利払い費が政府にそのまま単純に返還されるというイメージからは程遠いです(時期も大きくずれます)。

それでも、次の意見に賛成です。

金利上昇による国債の利払い費上昇を憂うより、史上最低水準の今だから国債増発を
https://innovatenation.net/blog/2018/09/01/post-1294/

なお、日銀保有の国債を減らしたいのならば、1兆円硬貨を発行して政府が日銀から国債を買い取るという(松尾匡氏の本に書いてあった)手段は有効でしょう。国債の残高を減らしたかったら、この方法が有効ですから、お勧めします。