長く持つことが良い事かどうかもわーくにでの差別に関する認識と何か関連がありそ

2020-06-02
「安定した政権は全て良い政権である」という感覚

(前略)
もう一つが「政権が安定している事実が全てを正当化する」という点。
長期政権は政策が評価された証である、従って政策は正しい。
そのロジックに基づけば、長期政権下では全ての政策が正当化されることになる。
これは安倍首相が「選挙によって信任を得ている」ことを理由に、
選挙で争点化しなかった政策までも正当化するロジックと、一部によって全部を肯定する点で似ている。
このロジックを基盤に据える時、「政策は正しい」が既に固定されているため
野党による追求は「難癖をつけている」という評価に帰結するほかない。
不正疑惑が目に入ったとしても、「政権の正しさ」が所与の条件である以上、
それは政権外部の問題、もしくは政権を貶めるための虚偽と見なされる。
「国益に叶う仕事をしているから良い政治家である」と語られる。
ここで「国益とは何か」が具体的に問われることのないまま「国益に叶う」と断定されるのは一見不可解だが、
「政権の安定は、政策の正しさの証拠」という仮定を是とするなら、
「国益」の具体的な中身を問うことなしに「国益に叶っている」と断定することが可能になる。
先の記事中で「これだけ叩かれ続けても跳ね返してきた安倍総理は胆力あると思います。」と書かれるが、
ここには「存続したから良い政権」という前提がある。
(後略)