失速するれいわ新選組。映画監督・原一男氏が山本太郎に覚えた違和感

2019年夏の参議院選挙における、「れいわ新選組」の候補者を追ったドキュメンタリー『れいわ一揆』

原監督にれいわ新選組や党首である山本太郎氏の変遷を中心に、お話をうかがった。

れいわ新選組の支えになっていたものが、がたがたと音を立てて崩れていったことも大きかった。

――そうですね。大西恒樹氏の「命の選別」発言や野原善正氏の離党問題もありますが、いちばんは山本太郎氏の都知事選の出馬であったと思います。

――山本太郎氏の印象はどのように変わりましたか。

 これは正直なところ、良いものにはなりませんでしたね。
参議院選挙の場において、山本さんのスピーチの現場でカメラを回しているときは何の問題もありませんでした個別にインタビューをしなくてはいけないと思っていました。
山本さんを除く9人の候補者に個別のインタビューをしたいと申し入れました。皆さん受け入れてくれて

山本さんに関しては、選挙中からちょこちょこインタビューの申し入れをしていました。ところが、無視なんです。

「どうも、原です」と話しかけようとしました。ところが、いないように扱われてしまって。その後も事あるごとに声をかけようとしたんですけど、反応してもらえることはなかったんです。

人を軽視するようになったという感じはします。都知事選の際に、ラジオに山本さんが出たんですね。ラジオ局のまわりを、(山本さん目当てで)たくさん記者が囲んでいるとパーソナリティが指摘したら、

山本さんが「あれはハトです」と言ったんです。彼らはパンくずを食べにくるハトで、僕はパンくずをまいているんですと続けられたんですが、これには大きな違和感を覚えました。

――れいわ新選組の今後の展望については、どう思われますでしょうか。

 正直、期待はできないですね。


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