社民党に残りたい、社民党を残したいという党員党友が半数近くいる、都道府県連も半数近くいる。
そういう状況ならば、党首が社民党を解散させないという選択をするのは理解できる。
 さて、私は社民党自体の政治力は現在全くないと考えるが、関心があるとすればこれからどうしていくのかという、極めて下世話な話だ。
 福島さんは、1万2千人の党員党友がいるというが、それは分裂前の話で、九州沖縄のような比較的社民党の組織が大きいところは立憲民主党に
合流するならば、党員党友の数なんて新社会党の3千5百人といったところと大差なかろう。
 そうなれば、福島さんがタレント的有名人だからどうにか議席を確保していたようなものの、衆参いずれでも議席を
失うのは目に見える。まあ、福島さんの任期終了と同時に国会議員なし、新社会党がそうであったように。
 こういっては何だが、福島さんがグリーンだジェンダーだといっても期待するだけ損だ、それなら立憲民主党や共産党に期待した
ほうがよい。社民主義の正統を自負して社会主義インターに加盟していることを喧伝するが、すでにドイツ社民党、英国労働党など世界主要な
社民政党は社会主義インターから進歩同盟に移っている。立憲民主党が進歩同盟に加盟でもすれば正統派はそちらになる。
 この残留社民党は、新社会党より弱いと考える。なぜなら、新社会党はある信念、政策を立てて社会党をオン出たのだから。
 残留社民党は、はて、このままでよいからいるのであって、これから何も変えることなどできないだろう。
 歴史ある社民主義だの社会党の遺産だのはややねじれた形ではあるが、立憲民主党に注いでいるのであるから、残留社民党は、結局は嫌われ者の集団になったといえるか。