ロンドン五輪の組織委で副会長を務めたミルズ氏が「開催は疑わしいと言わざるを得ない。東京の組織委に中止計画があるのは間違いない」と述べた。判断は2カ月以内と推測し、決断を極力先送りするだろうと指摘。パリ開催が決まっている24年への再延期は、調整が至難として否定的だった。
実現には多くの国の参加が不可欠と訴え「世界最高の選手がいなければ、メダルの正当性が失われる」と強調した。中止よりも、十分な数の選手が来ない「悪い大会」になることが最悪だとし「どれだけの選手が競技できるかが判断材料になる」とした。リスクが高い障害者アスリートによるパラリンピックに配慮する重要性も説いた。

また、中止に伴う損失をIOCが補償する可能性は低いとし「日本の納税者に降りかかるだろう」と懸念を示した。