「3Kはいやだ」は許されない

小沢 答申案を批判して、
「冷戦構造のなかで、国連は平和維持という面で機能していなかったし、将来も機能する保証はない」
という人もいます。
たしかに、常設の国連軍というのはまだ存在していない。
しかし、多少なりとも機能する可能性が芽生えてきた以上、
また、日本が平和や自由な交流、世界の安定を求めているのならば、
国連が機能していくように積極的に努力すべきです。
それを「あんなもの、どうせあてにならない」というような言い方をするのはおかしいのではないか。
江田さんもおっしゃるように、国連憲章と日本国憲法は表裏一体であるわけですからね。

江田 たしかにいまの世界の安全保障についての憲法の基本的考え方というのは、
私は新たな命をもってきはじめたところだと思うのです。
その意味で、日本はおおいに国連に参加をしていかなければならない。ただ、その参加の仕方には議論の余地がある。