大阪のベイエリアに位置する港区。今回から定数2になる市議選には4人が立った。

「前に進めるためには過半数が必要です。維新でワンツーフィニッシュを決める」。維新の平原幸弥氏は事務所前で訴えた。
そこから約560メートル離れた場所で立ったのが公明の西徳人氏。「維新が独占を狙うが、何としても阻止したい」と声を張り上げた。

過去2回は維新・公明・自民が分け合ってきたが、自民は擁立しなかった。前回選で最下位当選だった現職について「厳しい戦い」として他選挙区に移した。
この時点で維新は藤田暁氏を決めていたが、告示まで1カ月半に迫った2月中旬、議席独占を狙って平原氏の追加公認を発表。「過去の結果などを分析して可能性がある」(維新関係者)という。

一方、公明も「重点区」に指定し議席死守に総力を挙げる。擁立を見送った自民も推薦し、維新阻止に動く。公明関係者は「攻勢は厳しいが、絶対に守らなければいけない」と話す。