「維新躍進」報道は間違ってる!

見出しを取らせる戦い方がうまい。
統一選の場合、メインは「与野党対決」となった知事選になるのが定番だ。北海道が自民勝利となったこともあり、奈良知事選が躍り出て、維新が伸びている印象を強く植え付けることになった。
道府県議選も関西圏で伸ばした一方、10道県はいずれも1止まり。にもかかわらず「初獲得」との見出しが躍った。

一方、後半戦で見出しになるのは補選だ。維新はここでも和歌山で勝利。立憲などが競り負けるなかで、またも大見出しを取らせた。
メディアを利用して実際より大きく見せる。それに乗っかる形でメディアも実態以上にあおる。大阪でも市長候補が3人も敗退したのだ。高槻ではダブルスコア以上の差をつけられ惨敗。

議席数の多い首都圏では、立憲が増やしており地力をつけつつある。話題にもならないが、少なくとも全国的には「維新が差を詰めた」状況にはなっていないのだ。
猛烈な「風」が吹いても、現在の維新にはそれを受け切るだけの組織も十分ではない。取りこぼしてしまうことも多いのではないか。