誤) thlIngan 正) tlhIngan

さて、機能性構音障害の一つに「側音化構音」というものがある。
耳慣れない用語かも知れないが、実際の音声サンプルを聞いてみれば
『ああ、小学生の頃、クラスメートに一人か二人は必ずこういう
変な発音をする奴がいたな』
と思い出せるくらい、ありふれた構音障害である。

この「側音化構音」では「リ」が「ギ」に聞こえたり、「キ」が「チ」に
聞こえたりする。「ステキ」を「ステチ」のように発音する奴がいただろう?
この、側音化した「チ」の音はアイスランド語の"ll"音に良く似ているのだが、
我々はこの構音障害にあまりにも慣れているので、この音を聞くと
『ああ、本当は「キ」と言ってるつもりなんだな』
と脳内で勝手に判断してしまう。だからアイスランド語のEgillの音を聞いて
「エイッキ」と脳内で勝手に矯正してしまうのだ。

以上を要約すると、「弥太郎は腹を切って氏ぬべきだ」となる。