話の枝をあちこちに広がって焦点がぼけているよ

まずロシア語мягкий の綴りに現れる g は真に語源的なものではない
ベラルーシ語 мяккi, ポーランド語 miękki を見ても分かるように、スラブ祖語の語根は mękъ、
これに形容詞の語尾 -kyj が付加されてできた *mękъkyj から語中の超短母音 -ъ-が規則的に脱落して出来たのが
上記べ語とポ語形であり、gという子音はどこにも出てこない
つまり、ロシア語形の -gk- という綴りは同じ子音の二重重ねを嫌った故の異化作用の一種によるものであり、
現在の発音の [xk]は元の綴りが[k:] と長子音に発音されることを避ける為に、
前の閉鎖音kだけが摩擦音化した子音弱化現象(lenition)によるもの。
(スロベニア語 mehek も同じ)

因みにべ語 мяккi の発音ではkは長子音となる。
又音韻変化例に、日本の地名のロシア語表記の例を持ち出すのも良くない