>>448
古代ルーシの最初の国はノヴゴロド(北緯57度東経31度)。
モスクワ(北緯55.5度東経37度)とペテルブルグ(北緯59.5度東経30度)との間あたりにあるよ。

キエフは、中世のいっとき、ドニエプル川を介して、遊牧圏およびビザンツィウムへの交渉窓口としてルーシ一番の都会となっていたけれども、
あくまでも、ルーシの南限の端っこの街。文字通りの、ウクライナ(境界のあたり)なわけよ。

中世の後半になると、モンゴル帝国の侵略に遭う。遊牧圏との接点にあるキエフは、よせばいいのに歯向かって徹底的な破壊をうけて廃墟と化す。
この後は、モンゴル、リトアニア、ポーランドによって取ったり取られたり。17世紀にると、コサック勢力の中心地になる。ルーシの本流ではなくて、
言語的にスラブ化しキリスト教を受容した血統的にはキプチャクやタタールだ。

ノヴゴロドはモンゴルによる破壊を免れているし、モスクワも侵略はされながらも破壊の度合いは軽微で、ルーシの命脈を保っていた。