もう5年くらい前になるがM県のフィールドへ遠征した帰りに、もう夜も遅いしって事で
寂れた旅館に飛び込みで泊まったんだが、二階に上がると大人数用が宴会できる広間があり
その大広間に向かい合うように小さな部屋がたくさん並んでいた。そして、ある1室を陣取って
そろそろ寝ようかと思った頃に、大広間の方で大勢の人間が歩きまわるような足音が聞こえた。
(あれ、誰かいるのかな?)
旅館の人は夜になると自宅に帰ると言ってたし、誰もいないはずだ。ましてや宿泊客は自分以外いないはずである。
そこで障子を開けて大広間に行ってみると、真っ暗で誰もいない。
うわっ!と思い自室に逃げ込んで、何気に窓を開けると辺り一面墓墓墓
旅館を取り囲むようにして墓が並んでた。
もう怖くて怖くて布団に潜り込んで朝まで回って回って回ったわ