1430年8月、琉球三国統一を果たした中山王巴志には、
明国皇帝から頒賜品として巴志と王妃(伊波按司の娘)へ錦、紵糸、紗、羅などの絹織物で仕立てられた衣服が贈られ
また王相「懐機」にも皇帝から同様の絹織物の頒賜品が贈られている。
そして皇帝の勅諭では巴志のこれまでの功が讃えられ
『爾琉球国、分かれて鼎足を為す。人民塗炭すること百有余年、此に爾が義兵復び太平に致す。
是、朕が素意なり。今より以後、終を愼しむこと始の如くし永く海邦を綏(やすん)じ、
子孫は之を保ち、欽(つつし)めよ哉、故に諭す』
として、ここに巴志と父の思紹は「尚」姓を授与された
既に没していた先王の思紹は「尚思紹(第一尚氏王統初代王)」となり、巴志は琉球国中山王『尚巴志』と名乗った。
琉球国王家「尚氏」の始まりであり、これにより山北、中山、山南の琉球三山時代は終わり
尚巴志が57歳で本島統一を成し遂げた統一「琉球王国」の始まりとなった。