「征夷大将軍という地位は日本の国家主権を示すものではなかった」

しかし、なぜ一軍司令官たる征夷大将軍が事実上国家主権を掌握し得たのか?
この疑問を「日本国王」だった征夷大将軍は将軍位であったためではなく、
源氏長者であったという事実に着目し、これを謎解きにように解明していくのが、

岡野友彦著「源氏と日本国王(2003年・講談社現代新書)で興味深く、目から鱗だ。

後世の仮作との説もある史料としながらも「公武法制応勅十八箇条」の一文を挙げている。
「淳和奨学別当職(源氏長者)、関東将軍へ任じられ候上は、三親王・摂家を始め、
公家並びに諸侯と雖ども、悉く支配いたし候、」と。

まぁ、詳しくは読んでみてくれ。将軍の家格がどうこうなんて、
いかに下らない問題かよく分かるよ。