安土桃山時代には、伝統的権威の頂点に立った人が3人いると思う。
まず、足利15代将軍義昭、これはおちぶれたとはいえ室町幕府の総帥だ。
つづいて本願寺の教主顕如、これは蓮如以来、大政治集団となった浄土真宗の指揮者で全国の一向一揆の精神的支柱だ。
つづいて、正親町天皇。
以上3人だが、戦乱の時代が過ぎてそのうち誰が生き残ったかというと、正親町天皇なんだよな。
あとの2人は信長と争って結局ほろびてしまう。
正親町天皇は実力の世界に一切タッチしないで、純粋に非政治的な立場を通したから生き残ったんだろうな。