>>445
>>444 の単一遺伝標識に過ぎんY染色体は、知識のあるもんからしたら馬鹿らしい。
http://ime.nu/ime.nu/www2.cc22.ne.jp/hiro_ko/9-0roots.html
【試行私考 日本人解剖】第3章 ルーツ 座談会(3)遺伝子は語る
[海部 実は、縄文人のmtDNAが多様だから顔立ちや体格も多様であったと
言えるわけではない。系統解析に用いているmtDNAやY染色体DNAと、
顔立ちを決める遺伝子は別だ。mtDNAやY染色体はあくまでもヒトゲノム
(遺伝子セット)のごく一部で、系統解析に利用し易いから使っているにすぎず、
これらから個人の遺伝的特徴が全部わかるわけではない。遺伝子のデータの解釈は、
一般に思われているほど簡単でない。
尾本 旧文部省の特定研究「日本人および日本文化の起源に関する学際的研究」
(平成9〜12年度)プロジェクトでは、人類学、考古学、地質学、生物学など
さまざまな分野の人たちと共同研究をした。私は現代の世界26民族集団について、
今では古典的遺伝標識と呼ばれる遺伝マーカーを用いて系統関係を図示し、その中で
アイヌ、本土日本人、琉球人の位置づけをした。図は血液タンパク型およびいわゆる
血液型の20種類のマーカーの対立遺伝子頻度を用いたもの。多数のマーカーを
使うことによってサンプリングエラーの影響を除外できる。
現在ではDNAそのものを調べることが容易になり、非常に多くの情報をもたらし
てはくれるが、やはり1種類のデータのみで集団の由来を考えるのは慎重でありたい。
小規模集団では遺伝子がある世代でがらりと変わる 「遺伝的浮動」が起きる可能性が
大きいので、細かく断定するのは危険。考古学なども含め他の研究との相互検証が
必要だろう。]