中公新書の近刊で興味深いものが出ていますね。

(1)天下統一‐信長・秀吉が成し遂げた「革命」(藤田達生氏)
 この著者は、左派の政治思想の人で、それをこの戦国末期の分析に持ち込んで活動している。
 つまり、信長・秀吉の時代⇒軍国主義日本で×、家康の時代⇒平和で◯ というもの。
 それが露骨に書かれているので、買って読むのはどうかと思うが、
 本能寺変後の天下人=織田信雄論など傾聴に値することもある。
 1573年以降の足利義昭の権力を過大評価している(それが光秀謀反にも大いに関係)点など、
 いろいろ議論を呼ぶ論点が多いが、それはそれで面白い。

(2)細川ガラシャ(安延苑氏) 
 大河ドラマの準備本かな。