アイヌとマタギを結びつける書き込みがやたらあったが、最近出た『アイヌ学入門 (講談社現代新書) | 瀬川 拓郎』を見たら
彼の意見としてマタギの基底は日本人で、使用言語としてアイヌ語が入っているのではないかと書いている。

その根拠として、江戸時代の猟師が北海道まで移住し、アイヌ人と一緒に生活する状況の時に、本当は日本人なのに
いつの間にか使用する言語にアイヌ語が入り込んでいる事例を挙げて、それと同じではないのかと書いていた。
ラッコもアイヌ語だしね。

でも、人種的にはどうなのかという問題は…難しい。アイヌ人も4〜5世紀の頃に北海道南部に押しやられたり、その後
仙台あたりまで南下したり、更に日本人と接触して鉄器を得てからオホーツク人をおいやり(北海道東部では同化した
例もあるようだ)千島や樺太まで領域を広げたり…。北海道にいち早く移住した日本人を逆に同化したりと…結構栄枯盛衰
があるようだ。