>>1
天照大神は本来皇祖ではない。それを皇室の男系先祖に書き換えた
のは国譲り神話と政治上の都合から。

84Ψ2019/11/05(火) 05:51:41.04ID:byuJRLol
>>62
高皇産霊尊を皇祖とする伝承では、皇祖は初めから外孫の瓊瓊杵尊を
降臨させることしか考えていないけど、天照大神を皇祖とする伝承では、
皇祖ははじめ子の正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊を降臨させようとするが、
途中で孫の瓊瓊杵尊が生まれたので代わりに降臨させたことになっている。
つまり、天忍穂耳尊が日向に降臨したという天子降臨の伝承は存在しない。
おそらく天忍穂耳尊は天照大神と素戔嗚尊を結びつけるために創作された神
であって、出雲に降臨した素戔嗚尊と奇稲田姫との間に生まれ葦原中国の広域を
支配していた大己貴命と天孫瓊瓊杵尊とは叔父と甥の関係で親戚どうしになるから
国譲りがスムーズに行くという神話上の設定じゃないかと思う。また、皇祖神
の目的がもとから天子降臨でなく天孫降臨にあったとすると、天皇家の直接の
先祖は天照大神でなく高皇産霊尊であると考えるのが自然。たぶん外戚の立場で
政治を牛耳りたい藤原氏の者が高皇産霊尊を天孫の「外」祖父に書き換えるよう
指図したんだろう。一方で天照大神を皇祖とする神話は天皇親政を理想とする女性
の天皇の姿を投影していると考えられる。