青銅は加工技術が有っても錫が無ければどうしようもない

紀元前2000年紀の代表的な錫の鉱山はアルタイ山中に在り、沿海州東部はステップ・ロードの東の終点にあたる
おそらく、ツングース系の青銅器文化はミヌシンスク盆地のオクネフ文化の影響下にあったと考えられる

三崎山遺跡(山形県飽海郡遊佐町)出土の青銅製刀子(紀元前2000年頃)は日本海を跨いでの沿海州との翡翠の交易で
入手した産物であると考えられる ステップ・ロードは翡翠の道でもあったわけだ

したがって縄文中期には日本、沿海州双方にお互いのDNAが入り込んでいたとしても不思議ではない
極論すれば縄文中期には日本人の形質的変化は始まっていたことになる