手塚作品は法華経って何か聞いた事があるわ。

渡来人というものが古代史や考古学に登場して、まだたったの50年くらいなんだよね。

どういう経緯かというと、60年代に縄文人骨とは明らかに異なる人種の骨が
弥生遺構から見つかって、それを金関(今の金関恕のオヤジ)という人類学者が、
縄文人とは異なる人種集団が弥生期に朝鮮半島からやって来て稲作を伝えた
と考えてしまった事に端を発するんだな。

最初の人の先入観からボタンのかけ間違いが起こってるんだけど、でも
当時としてはそれが限界だったように思う。

稲作や弥生文化は朝鮮南部の文化の影響を受けて成立した事は疑いようのない事実なんだし、
まさか朝鮮半島とは全然関係のない北の彼方からやって来た集団が、日本に来てから
稲作に始まる半島の先進文化を交流を通じて入れ続けていただけだとは思いもしなかっただろう。