田中森一:同和、在日、ヤクザ……みんな出てくるわね。
大阪は、ヤクザと同和と在日をのけたら、誰もいなくなるっていうのよ(笑)。
地上げとかなんとか言ったら、みんな絡んでくるから。
よく警察が言ってたのは、1番話をしやすいのがヤクザで、次は在日だと。どうにもならんのが同和だと。
なぜかと言うと、在日までは日本語が通じるって言うわけよ。
同和の連中は日本語、つまり理屈が通じない。それぐらい言われてた。

夏原武:当時よくありましたよね、農地に同和団体のビルを建てて、役所から「だめです」って言われたら、
「差別だ」と騒いで、農地から宅地に無理矢理変えさせるというのが。

田中森一:ワシもそういう事件を大阪でやったんだよ。
市役所に「俺は同和だから、生活保護を出せ」って来るわけ。
窓口で「あなたは同和と違います」と言うと、「なんでお前がわかるんや?」と。
「ワシが同和じゃないと、どうやってわかるんや?」と。
「お前ら、何かわかる資料があるんやな」と。それが事件に発展した。

夏原武:『部落地名総監』のようなものがあるんじゃないかと言って、難くせをつける……。