テレビの子供向き番組でいくら人気が出ても、一人前の役者として認められない
時代だったんだね。赤影後のいろんな番組に出ている坂口さんを見たけど、
ちょいやくでもきちんとメークして、器用に役をこなしていた。赤影しか
できない人ではなかった。赤影を演じたことがいけなかったのではなく、
坂口さんにはいわゆる政治力がなかった。あるいは有能なマネージャーがいれば
また違った道が開けただろう。赤影を否定し、赤影のイメージから逃げ続けた
何十年のあと、やっと「赤影を演じたことを誇りに思う」と悟って他界された。
合掌