海水から取り出す塩(海塩)は、世界ではそのほとんどが「天日塩」という製法で造られています。これは、海水を広大な塩田などに引き込み、太陽の力で水分を蒸発させて塩にするもので、広い土地と乾燥した風土が必須条件です。ところが土地が狭いうえに、雨が多くて湿度も高い日本では、この方法は使えません。そこで、海水を煮詰めて塩を取り出す方法が用いられました。