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落合清彦氏が[ヤクザというものの原型質には、少なからず女性的要素が潜在している。
…日本の大衆は、半女性なアウトローのイメージに、甚だしく惹かれる。この
「半女性的」もしくは「半陰陽的」という点が重要だ。…長谷川一夫が、あのように
長年月、雪之丞変化の女形スタイルを続けなかったならば、四半世紀以上も二枚目の
王座を墨守しつづけられたか否かは疑わしい。…三船敏郎は、確かに男性美を
持っているが、彼に白ヌリのヤクザのイメージは似合わず、二枚目のそれにも
ふさわしくない。彼はあまりにも男性的すぎ、健康でありすぎ、武骨でありすぎる。
彼には優美とか妖艶とか崩れた魅力などが欠けている。…若き日の鶴田浩二はまるで
少女劇スターのような性別不明の美しさを持っていた。高倉健はどうか。彼は新しい
タイプのヤクザ俳優だ。彼のポイントは、ニュー・ホモの魅力がある。…」
まあ、好男子風武骨な男性美やマッチョ指向は戦後の進駐軍外圧時代の自虐的な
西洋男性肉体美影響で三船敏郎氏とか石原裕次郎氏のような女装が似合わんタイプの
スターが生まれたんじゃが、三島由紀夫さんも妖艶で女性的な伝統の日本よりも、
西洋肉体美に投影することで外圧への自虐と逆に外圧への反発の国粋ナショナリズムの
両方を持ち合わせた戦後第一世代じゃけぇのう。日本の伝統的半女性的美は昭和40
年代にゃ復活したが、現在も西洋的男性美と日本的半女性美は共存しとるのう。
わしゃ日本の女性美復活時代に育ったゆえ、西洋的マッチョ男性美は好かんし、
床を共にするんが女性でも女装男子でも、わしが男性下着のトランクスパンツ姿じゃ、
相手への侮辱じゃけぇ萎える時が若い頃からあったけぇ、わしも女装なら床を共にする
伽にも侮辱にもならんけぇ、元気を回復したもんじゃのう(笑)。わしも半女性的な
伝統の日本美が好きな点じゃナショナリストじゃが、三島さんのような西洋投影の
自虐から来る国粋ナショナリストじゃ無ぁよ。