>>345の笠原氏の続き。
「私は東京育ちで、海軍の兵隊として数ヶ月広島県内に居ただけで、そして軍隊では
方言を使わせないから、(陸軍じゃ微妙なコミュニケーションが取れんゆえ戦場じゃ
方言丸出しになるが、海軍は横じゃ無ぁ上官と部下の命令一方的下達じゃし、そもそも
陸軍のように郷土部隊制は採っとらわけで、笠原氏の文は誤解を招く)皆見当が
つかない。…やはりイントネーション(抑揚)をマスターしなければ駄目だ。…ハタと
思い当たったのは、、昔、岡田茂社長が撮影所長の頃、脚本の本読み席上で
クソミソに私の苦心の作をコキ下した時の演説の語調であった。氏は紛れもなき
広島県人である。…さて、語調はなんとかマスターしたものの、私が自分で書いていて
どういう意味かよく分らない広島弁も随分とある。「カバチを垂れる(文句を云う)」
「トチめんぼう振る(慌てる)」「ジキリをかける(体を張る)」「木っ端喰らって」
「タコの糞が頭に上がる」等々、使い方は分っても言葉の意味が分からない。
タコのクソが頭に上がるとは、生物学的にどういう状態を指すのであろうか。…
いかにもローカル臭い味のある台詞を御紹介しよう。「牛の糞にも段々が有るように、
人間のいっぺんにふとく(偉く)はなれんのじゃ」ー現今の都会の若い方々は、
牛の糞にも段々が有るのは御存知だろうか。」