防衛省見解 菊龍とは
【菊兵団】
尚武の地 久留米市は、明治時代から軍都として栄え、その精強ぶりは全国へ名を轟かせています。
第18師団(菊兵団)隷下部隊の歩兵第56連隊が昭和12年に久留米駐屯地に開設
菊兵団の(菊)とは、久留米第18師団の秘匿称号です。
秘匿称号とは、太平洋戦争(大東亜戦争)時の大日本帝国陸軍において、部隊の名称を秘匿するために用いられた暗号名です。
第18師団は、大日本帝国陸軍の一つで、日露戦争後の1907年(明治40年)と支那事変(日中戦争)勃発後の1937年
(昭和12年)に編成されました。
通称号は皇室の紋章「菊」を与えられた事から「国軍最強」を自負し、他の兵団からも一目置かれていました。
派兵や転属などで戦力を削がれながらも終戦まで粘り強く戦い抜いた誇り高き兵団です。
チャーチルからも蒋介石からも世界最強の兵団と言わせしめた、福岡県久留米市を拠点においた軍団です。
【龍兵団】
龍兵団は、大東亜戦争の準備過程で1940年(昭和15年)に新たに編成され、翌年1941年(昭和16年)に動員され運
用が開始された50番台7個師団の一つで、久留米第56師団の秘匿称号です。
「りゅう」ではなく「たつ」と呼びます。
既存の久留米第18師団(菊)とは、いわば兄弟の関係にあり、1942年以降は主に南方に作戦を展開し、ともに第33軍
(昆)隷下の2師団として、北ビルマ・雲南戦線の防衛の任務につきました。
したがって「菊と龍」と呼称されるが、これは「きくとたつ」と言うのが正解です。

http://www.mod.go.jp/gsdf/wae/4d/kurume/page_2_sta_syoukai/2_history/historyofsta.html