中世における皇室の寺社への寄進というのは、本家として立場を渡すのではなく、領家の立場つまり土地の経営権を与えること。
つまり荘園の収益受給権を布施として寺社に分け与えることを指している

このポイントを押さえておかないと『後白河院は莫大な荘園を長講堂に寄進し長講堂領が確立する』という文章の意味が理解できない。