九州における縄文時代の玉類は墓から出土することが稀である一方、
弥生時代の玉類は墓から出土するため、前者は「生者の玉」後者は「死者の玉」とされる。
しかし、縄文時代の玉類が弥生時代になり墓に持ち込まれた例は管見では2例のみであり、
玉類が死者へ副葬される習俗が定着する前に、
既に縄文時代の玉類は使用されなくなっていた。 熊本大学 大坪志子