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http://www.marino.ne.jp/~rendaico/rekishi/yamataikokuco/furutaronco/tygaruronco/ronco17.html
「◎「寛政原本」の衝撃

 2007年4月21日、東京で開催された古田武彦講演会の当日。私はレジュメとして
配布された『東日流外三郡誌』「寛政原本」のコピーを見て我が目を疑った。会場ではそ
のレジュメ以外にも、現物の展示および写真の閲覧が行われ、現在までに発見されたとい
う「寛政原本」5点すべてが提示されたわけだが、私はそれを見ながら驚くとともに深い
嘆息をつかずにはいられなかった。

 ―その「寛政原本」の筆跡はことごとく従来の和田家文書(古田氏の言う「明治写本」)
と同じ、すなわち和田喜八郎のものに他ならなかったのである。

当日、古田氏が見せた無邪気といってよいほどの態度からは、古田氏がそれらを「寛政原本」
と信じ込み、また他の研究者相手にもその主張が受け入れられるものと思い込んでいることが
うかがえた。私はそのことに驚き、また嘆かずにはいられなかったのである。それにしても、
古田氏はいったい何を根拠にそれらを「寛政原本」と認定してしまったのだろうか。」