>>956
例えば、
ttps://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_download_md/8320/eajws-p053.pdf

まず古墳時代初頭段階で近畿地方 に大量の完形後漢鏡・魏鏡が流入するが、これらも面径の大小により序列化が行われる(辻田2001)。
そして倭製鏡は、そのうちのより大きなもの、具体的には四葉座で雲雷文帯を伴う内字花文鏡を モデルとして製作した内行花文鏡系を頂点とする形で、面径の大小を基準とした列島独自の序列化・体系化が行われる。
そしてそれらとは異なる変遷を辿る三角縁神獣鏡が、
倭製鏡と別のカテ ゴリーとして設定できる。時期的にみた場合、倭製鏡⇔三角縁神獣鏡という配布時の差異化がより顕在化するのは、
西晋王朝・楽浪郡・帯方郡が滅亡した4世紀代(古墳時代前期後半)で あり、この点が列島内部での鏡の配布戦略にも一定の影響を与えていると考えられる。