>>230
「風と共に去りぬ」は、映画じゃ感心な所がカットされとるが、文学としては
傑作よのう。わしも少年期から愛読しとったよ。レットバトラーの皮肉が好きでのう。
http://blogpal.seesaa.net/article/2250978.html
作中でミード博士が南北戦争の大儀を守るための演説を述べる。
「しかし、南部の愛国的男子や婦人にとっては神聖なものが沢山ある。
略奪者から我が国土を守るのもその一つであり、州権もその一つである。そして・・・」
対するレット・バトラーの次の言葉は、実にわかりやすい戦争評だ。
「戦争は全て神聖です。ただし、戦わねばならない人達にとってはです。
もし戦争を起こした連中が、戦争を神聖なものにしなければ馬鹿馬鹿しくて誰が
戦うものですか。しかし戦争をする馬鹿者に雄弁家どもが、どんな景気のいい標語を
与えようとどんな崇高な目的をこじつけようと戦争にはただ一つの理由しか絶対に
ありません。それは金だ。
戦争は、全て、実は金の奪い合いなんです。けれども、それを悟っている人は
ほとんどいません。彼らの耳は、太鼓やラッパの音、銃後にあって大言壮語する
雄弁家どもの美麗字句で塞がっている。景気のいい呼びかけは「キリストの墓を
異教徒より奪え!」となることもあれば「ローマ法王を打倒せよ!」となることも
あり、時には「自由のために!」となり、あるいは「綿花と奴隷制、州権制の
為に!」となることもあります」