この埼玉の画文帯環状乳神獣鏡と邪馬台国の会の画文帯神獣鏡の一例平面図は同系の鏡とみられる。
そこで、鏡の置き方がほぼ東西南北軸に合っている邪馬台国の会の平面図を中心に述べて行く。
まず、邪馬台国の会の鏡の中央の紐を吊るすための小突起を中心点とし、この中心点からみて左右の二つの黒く塗られた図像の中心部と中央小突起の中心点の3点を軸線で結ぶ。
そして、この軸線上の左側の黒色の図像を二十四節気の春分点を示すものと設定する。
この春分点を示す黒色の図像から下のやや小さめの色を塗っていない図像の中心部に中央小突起の中心点から軸線を引く。
中央小突起の中心部に分度器の中心部を置き、そこからみて、春分点の東西線に対してこの色を塗っていない図像の中心部はきっちり15度の角度になる。
二十四節気では、この位置にある節気は立春点に当たる。
この線引きの作業を次の下の黒色の図像に対しても同様に行う。
そうすると、この黒色の図像の中心部も中央小突起からみて、きっちり15度の角度の位置にあることがわかる。
この位置の二十四節気は、冬至点に当たる。

このようにして、東西線上の春分点からすぐ上の色を塗っていないやや小さめの図像とその上の黒色の図像に対しても、中央小突起の中心点から軸線を引くと、それぞれの図像が15度ごとの角度の位置にあることが分かる。
この最初のやや小さめの色を塗っていない図像は二十四節気の立夏点、黒色の図像は夏至点に重なることが分かる。
このように、この5個の図像は、きっちりと二十四節気の冬至から立春、春分、立夏、夏至の各節気に重なる位置に鋳込まれており、この一致は偶然とは考えにくい。
また、この等間隔の角度に合う別の規則性を持った何かの事柄が別にあるとは思えない。

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