軍部は統帥権を乱用したり、軍部大臣現役武官制を使って政治介入したり、大政翼賛会を支援したりするなど政治に大きな影響を及ぼしてはいましたが
少なくとも軍部という政治勢力が直接政権を握っていたわけではありません。
軍人の総理大臣はいましたが、これは元老西園寺が重臣会議で決めていた訳で、軍部が選んでたわけではない。
日中戦争前までは確実に選挙で選ばれる議会を通して,国民の意見が政治に影響をかなりの程度与えていた立憲君主国ではありました。
その後大政翼賛会によって形骸化はしましたが、ミャンマーなどの様に憲法や国会が停止される様な事態には一度もなっていません。
昭和17年の翼賛選挙の時でも、翼賛会非推薦の議員が80人以上当選しています。
また戦時下においては、アメリカでは戦時中は軍事費は事実上,フリーパス,その上予算の八割取っていたり,
英国では非常大権法と言われる、国民の財産や命すらを国王に捧げる法律が出来たりと全体主義的な事は何処もやっています。